2015年7月1日水曜日

【旅行記】ナポリ・シチリアの旅 その4~ナポリ近郊観光の日。ポンペイは恐るべき場所だった?

ナポリ・シチリア旅行記第4回はナポリからポンペイ観光に行ってきた話。
かの都市はローマ時代、ベスビオ山の大噴火によって町ごと地中に沈んでしまった。
日本も火山国であるし、最近は地震とか火山とか活発化しているようにも思える。
それだけに、ポンペイ観光は更に思い出深い地になったと思う。

ポンペイの石膏像



ナポリからポンペイへの移動は

ポンペイ観光。
行き方として一番簡単なのはヴェスヴィオ周遊鉄道(Circumvesuviana)というのに乗ることらしい。
例によってガリバルディ駅から出ているようなので、駅に向かう。
ガイドブックには地下から出ているとあるので探してみるが、
ヴェスヴィオ周遊鉄道は少し離れた場所にあったため、行くのに少し骨が折れた。

切符を購入し、ホームで待つ。
けっこう待たされる。ガラガラだったホームがだんだん人だらけになってきた。
まあ、どこ行きも来ないからなぁ。これもイタリアらしさなのだろうか。
結局、どのくらい待ったかな、やっとポンペイ最寄りのヴィッラ・ディ・ミステリ駅を通る列車が来る。
来た車体を見てみると、大半がスプレーペイントされている。
ナポリ郊外はスプレーペイントが多いと思っていたが、列車にまでとは…。
ナポリの治安の悪さが出ているのか?
ひょっとして乗ると危険なのか!?

ポンペイの入口周辺

といっても、乗らない訳にはいかない。
それに待っている人たちは別に普通(まあ、スリが混じっているかもしれないが)。
とにかく乗ってみるが、ホームで待っていた人は実は大半がこれに乗り込もうとするので、
車内はゴッチャゴチャに。
一人だから乗れたけど、窓から見ていると、
とうとう乗れなかった人もけっこういたようだ。うーむ。

走りだすと快調に列車は走る。
一時間弱くらいかな、ヴィッラ・ディ・ミステリ駅に到着。
ちなみに、ポンペイなんちゃらと名のつく駅は複数あったりする。
どこの駅でも最終的にはポンペイに行けるのだろうけど、
ヴィッラ・ディ・ミステリ駅が一番入口に近いみたい。行く人は気をつけて。

ポンペイに到着、実に観光地化されている

降りて流れのままに歩いて行くと、遺跡入口付近に土産物屋や軽食店がテントを出している。
遺跡の中には食べ物も飲み物もないよ~!って叫んでるしw
商売熱心なことだ。まあ、有用な情報でもある。
ポンペイ遺跡はかなり大きいらしいし、なんか食べていこうってことで軽食屋のピザを購入。
ナポリ街中のピッツェリアはめちゃくちゃうまかったが、ここのは微妙。
まあ、ケースに置きっぱなしのピザだからな~。

ポンペイ内遠景

さて、遺跡の入口にて、チケットを購入。中に入ってみると。
人気観光地らしく、人もたくさんいるけど遺跡が巨大すぎて大した人出には見えない感じ。
今の都市と比べると小さいけど、古代の大都市なんだな。
やはり、広い。全部見ると足が棒になるな…。
みんなそうなんだろう、座って休んでいる人も多い。

ポンペイの広場

ちょっとした高台からの風景

とりあえず、人がたくさん流れていく方についていってみた。
すると、鉄格子がはまった牢屋のような建物の中に、出土品が無造作に積んである。
博物館とは趣が違うなぁ。物が出すぎて整理されていないのだろうか?
そして、火山に埋まってしまった人の石膏像も。
これは人の化石というわけではなく、埋まってしまった後を発掘すると、
人型に空洞ができていて、そこに石膏を流しこんで作ったものだそうだ。
いろんな姿勢のものがあるが、これは全部死ぬ瞬間ということだよな。
怖かっただろうなあ…。

ポンペイの石膏像2

たいていの建物は保護のためか、中に入ると危険なのか入れないようになっている。
しかし、一部の建物は入ることができ、建物内部の絵というか装飾というかを見学できた。
先ほどの石膏像は有名なのでよく知っていたけど、この辺りは歴史背景がよくわからんな。
海外旅行していていつも思うが、予習が足りていないな~。

建物の中の装飾


建物にはたいてい鉄格子が

しかしまあ、とにかく広い。
あまりにも広いので、人が全く来ない場所もたくさんあるくらいだ。
ポンペイの何が恐るべきかというと、見るところが多すぎることかもw
といっても、予備知識がないと同じような建物に見えてしまう場所も多いけれど。
しかし、こんなに広いとこのまま夜まで隠れてしまえるんじゃないか、とも思ったが、食料もないし隠れても意味が無いか。
歩きすぎてだんだん疲れてきたところに、コロシアムのような場所を発見。
客席の上の方はかなり見晴らしが良いせいか、みんな休憩している。
自分も並んで水を飲みながら休憩。というか、すでに疲れてしまったし、十分満喫したな。

コロシアムのような場所

観光を終了して、シチリアへの船旅へ

そんなわけで、ポンペイ観光を終了し、ポンペイから鉄道でナポリに帰還。
本日はこのまま夜行フェリーでシチリアに向かうのだ。
フェリー会社はいくつかあるのだが、今回はGrandi Navi Veloci社のフェリーを利用。
シングルルームが一番安かったのでここにしてみた。
安いといえば、個室ではなくシートで一晩過ごすという手もあったけど、それはしんどいからねぇ。
ネット予約はしてあったので受け取るだけなのだが、チケット発券所はなぜかライバルのはずのSNAV社のオフィス。
どこで受け取ればいいのか最初わからなかったじゃないか。

紛らわしいんじゃ~。

チケットを受け取ったオフィス

夜行フェリーと乗船場所。でかい

船からの景色

船内に入ってレセプションでチケットを渡すと、なんか空いているらしく上層階に部屋を変えてくれるらしい。
元々の部屋は船の底のほうで、新しい部屋だとレストラン等へのアクセスがいい。
部屋はツインのシングルユース。まあ、質実剛健という感じで狭いね。
これは部屋に引きこもっていても楽しくなさそうだ。

泊まった船室

船室のシャワーとトイレ

ってことで、部屋に荷物をおいて船内を探索。
バールから始まり、レストラン、カジノや映画館なんかもついているよう。
映画はイタリア語だろうし、ギャンブルには興味なし、ということでスルー。
しかし、食料を買ってないので、なんか食べないとなあ。
ってことで、カフェで軽食とビールを買い込み、ソファの一つを占領。
ビールを飲みながら眺めていると、汽笛が鳴る。出港のようだ。

船内のバール

自分が陣取った時にはガラガラだったバール前のソファがあっという間に満席になる。
早めに来てよかった。他の船客も部屋にこもっている気にはならないんだろうね。
そんなわけで、夕闇の海を楽しみつつ夜は更けていくのでした。
やはり、船旅はいいね。

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