2015年8月13日木曜日

【旅行記】ナポリ・シチリアの旅 その8~シラクサ後半戦、イタリアの鉄道には気をつけろw

ナポリ・シチリア旅行記の第8回はシラクサ滞在2,3日目の話とタオルミーナへの移動。
シラクサの旧市街の散策や歴史公園でギリシャ劇場を見たりした。
タオルミーナへの移動は日本での常識が邪魔をしたのか、トラブル発生。
ブログ的にはトラブルが発生した時のほうが文章としては書きやすいのだけどw


シチリア2日目の朝。
朝食はB&Bで食べるわけではなく、提携しているバールで朝食が食べられる方式になっている。
ここは本当に普通の家庭が余り部屋を貸しているという方式なので、
宿の中で朝食を出すというのは難しいのだろうね。

バールはシラクサ中心部のアルテミスの噴水広場にある。
ヨーロッパぽく席はバールの外においてある。
雨が降ったら、パラソルが登場という具合。
こういうところで本を読みながら朝食タイムというのは非常にいいね。
なんかおしゃれになった気分。


今日はオルティージャ島から脱出して、ネアポリス考古学公園に行くことにした。
イタリアにはけっこう各地にギリシャ劇場の遺跡が残っているのだけど、
この公園にある遺跡はかなり保存状態がいいということで有名らしい。
距離もオルティージャ島から3kmくらい。歩いて行くのにはちょうどいい距離だ。

ゆっくり歩いて1時間位かな。
公園に到着すると、駐車場に大型バスが何台もいる。
それに土産物屋が駐車場の周りを囲んでいるし、けっこうな観光地なんだね。

中に入ると、けっこう人だらけ。バスの数を考えると当然なのか?
そして、意外と整備されていない。されていないというと言い過ぎなのかな。
標識とかもあるし、歩きにくいところには階段があったりもする。
でも日本の整備しすぎの観光地に慣れているせいか、なんか放置気味に見える。
不思議だなあ。


それはともかく、ギリシャ劇場。私が行ったルートだと、いきなり観客席の背後、
一番高所から見下ろす場所に出てしまったんだけど、これがすごい。
舞台を上から見下ろすことができるし、観客席数もかなりの数なのが一目でわかる。
近くで見るとけっこうポロポロなんだけど、二千年以上も前のものがこれだけ残ってるのはすごいよね。
現代のスタジアムなんかと比較すると小さいはずなんだけど、
とてつもなく大きい感じがするのは歴史の重みが付加されるからなのか。
この劇場は保存状態がいいので、実際に演劇の舞台に使われるそうな。
ぜひ見てみたかったのだが、短期旅行者の悲しさ、その晩にやっていたりという幸運はなかったのだ。
まあ、仕方ないよな。


さて、この公園のもう一つの見どころがディオニソスの耳。
もともと石切り場だったらしい巨大な洞窟。
これが本当に巨大。
そして、その名前から分かる通りただの洞窟ではなく、歴史が詰まっている。
この洞窟はかつては敵国の兵士なんかを勾留する場所として使われていたそう。
この洞窟はものすごく音響効果が良くて、中で話したヒソヒソ声が上の方まで響くんだそうだ。
そのため、ディオニソスという王さまはこの洞窟の上で中の敵兵がこっそり話をしているのを盗み聞き、情報収集をしていたのだという。

実際、この中は声が響く。
私が入った時なんか、グループが賛美歌を歌っていた。
反響がすごくて、楽しかったなあ。
この歌っていつもやっていたのか、たまたまどこかのグループが来ていたのかどちらなんだろう?


公園を出て駐車場の土産物屋のところに行ってみると、シチリアレモンをそのまま絞ってくれるスタンドを発見。
この手の店はシチリア中にあるという話だったのに、今まで飲んだことはなかった。
というか、そういう店自体見つけられなかったような…。
早速、一杯注文してみる。
酸っぱいのかと思ったら、すごく甘みが強い。
当然酸味も強いんだけど、甘味とのバランスがすごくいい感じ。
他の場所でもこういうジュースがあったらぜひ飲んでみなくては。


その後は、そのまま東へ。
この辺りは観光名所があるにも関わらず、すごく普通の町。
途中にバールを発見したので、サンドイッチと飲み物を買ってみたのだが、すごく暇そう。
オルティージャ島のバールと対照的。
こういう店でも近所の常連さんとかいて商売が成立しているんだろうな。

公園のすぐ東のパオロ・オルシ州立考古学博物館というところに到着。
この建物は面白くて、中心部が円形の廊下になっており、そこから放射状に3方向の展示室がある。
中の展示物はすごい。いや、あまり知識はないもので細かいことはよくわからないのだが。
とにかく、出土物があまりにも膨大であり、そのせいで展示物が所狭しと置かれている。
これは人によっては一日中見ても飽きないんじゃないだろうか!?


博物館から出て、またも徒歩でオルティージャ島へ帰還。
またも島内を散策。海まで行って夕日を眺める。
昨日ほどの夕日ではないけど、十分美しい。

そして、3日目。
今日はタオルミーナへ移動。
朝方、お土産なんかを買い込んでから、シラクサの駅へ向かう。
到着して切符を購入しようとすると…。

売り切れていました

イタリアの鉄道って売り切れたりするのね。
日本の鉄道って乗りたいときにすぐ乗れるので、その感覚でいたら危険なのか~。
日本でもお盆の帰省ラッシュなんかの時には新幹線は満席になってしまったりするけど、
それでも自由席にトライするという手がなくはない。
こちらではそうはいかないんだな…。


それはともかく、困った。バスを探してみるか。
バスターミナルの場所を調べると、駅前w
ターミナルというほどの規模でなく、単に窓口ボックスがひとつあるだけの場所なのだが。
係員も常駐しているわけでなく、発車時刻が近づいたら現れる感じ。
さて、タオルミーナ行きのバスを聞いてみると、鉄道と異なり直行はない。
カターニア経由で行ってくれとのこと。
ん~、カターニアか。行く予定はなかったが仕方がない。
でも、タオルミーナのホテル予約してるんだよな。

ということで、バスでタオルミーナに行く羽目に。
個人旅行だからこういうトラブルはよくある話ではある。
でも、鉄道のほうが海沿いを走るから景色は良さそうなんだけどねぇ。

Twitter@AkitabiBlogをフォロー RSS FeedRSSフィード配信中 Emailメールはこちら

0 コメント:

コメントを投稿